日本経営倫理学会

研究交流例会

2月度研究交流例会開催の件

日本経営倫理学会
会員各位

 2020年2月度研究交流例会を下記の要領により開催いたしますので是非ご参加ください。
今回から11回連続でJABESの各研究部会より研究活動報告を行います。第1回目の今回は企業行動研究部会からの報告です。
また後半では来年度の研究発表大会の統一論題に決まりました「外国人労働者と経営倫理」をテーマに大阪経済法科大学
アジア太平洋研究センター客員研究員・中央大学兼任講師の宣元錫先生からのご報告を予定しております。
幅広い意見交換を通して問題意識の共有ができればと存じます。是非日程をご調整の上ご参加ください。
                              記
1)日 時  令和2(2020)年2月8日(土) 13時30分~16時20分
2)場 所  経営倫理実践研究センター(BERC) 会議室
3)講演テーマおよび講演者
①13時30分~14時50分 「第1回JABES研究部会報告:企業行動研究部会」
   "最近の企業不祥事に関す一考察:企業経営・企業倫理における「人間性原理の再構築"
勝田 和行 先生(当学理事・企業行動研究部会部会長・日本エマージェンシーアシスタンス
取締役監査等委員)
  ②15時00分~16時20分 「外国人労働者と経営倫理 -政策的受け入れの日韓比較-」
    宣 元錫(ソン ウォンソク)先生(大阪経済法科大学アジア太平洋研究センター客員研究員・
       中央大学総合政策学部兼任講師)
報告概要
*報告①:勝田 和行(かつだ かずゆき) 先生
2017年以降、日本企業の「品質(検査)不正」など、様々な企業不祥事が露見した。各企業の第三者委員会等の報告書では、
①経営トップの短期的売り上げ、利益(コスト削減)至上主義、
②経営者・経営幹部と現場とのコミュニケーション不足などの諸問題が指摘され、いわゆる「人間性原理」が大きく後退
している事態といわざるをえない。日本企業は、これらの不祥事を他山の石として、人材マネジメントやガバナンスのあり方を、
「人間性原理」を基軸として、再構築することが喫緊の課題と思われる。
そのための視点、基本方向は次のとおりである。
(1)「人間性原理」に基づく価値共有、「共感経営」の推進
 ①「現場力」を高める「公正な人材マネジメント」の構築  
 ②グローバル化の中での「多様な人材」の価値共有  
 ③「共感型」コンプライアンス
(2)「ダイバーシティ」を梃子とした「イノベーション」
 ①「日本化」ではない真の「異文化取り込み力」の発揮  
 ②ダイバーシティからイノベーション(変革)へ
(3)「人間性原理」に根差した「ガバナンス」
 ①「人間性、人格的魅力」あるリーダー人材の計画的育成  
 ②「倫理観」ある経営トップの選任
 ③グループ・ガバナンスの強化  
 ④現場の実態認識を踏まえた「三様監査」における連記強化
*報告②:宣 元錫(ソン ウォンソク)先生
2019年日本は「特定技能」という新しい枠組みで中・低熟練の外国人労働者の受け入れを始めた。
人口減少と労働力不足が続く中、やっとの政策転換とも言えようが、外国に労働市場をオープンにすることは
在留資格の新設だけにとどまらない社会全般にわたる様々な基盤整備が必要となる。日本よりいち早く労働者受け入れを
開始した韓国の事例を用いて、労働者受け入れ後の政策展開やそこから見えてきた課題などを鑑みながら、日本の政策転換が
持つ意味について考えてみたい。
4)参加費  正会員:1,000円  学生:500円(当日、会場にて申し受けます)
5)その他  *ご出欠の確認を致したく、参加申込用紙(裏面)に必要事項をご記入の上
2月5日(水)迄にFaxまたはE-mailにてご返信ください。 
       *当日は土曜日のため正面玄関が閉まっております。お越しの際は裏口へおまわりくだい。


                                                      以上

                      申込書PDFは、ここをクリック

研究交流例会に関するお知らせ

2019年12月26日
2月度研究交流例会開催の件